うさぎは不調を隠す動物です。見た目は元気でも、実は体の中で病気が進行していることがあります。「ちょっと変かも？」という違和感が、早期発見のカギになります。
当院では、うさぎの性格や生活環境をふまえ、症状に合わせた丁寧な診察を行っています。

• 食欲不振・元気がない

  よくある症状

  • 食事をとらない
  • 動かず、じっとしている
  • 排便がない/少ない

  考えられる病気

  胃腸うっ滞（毛玉症）、歯の不正咬合（前歯・臼歯の過長）、脂肪肝症候群（食欲不振による）

• 下痢・便の異常

  よくある症状

  • 水様性の下痢
  • 便が小さい、または出ない
  • 便に粘液が混じる

  考えられる病気

  コクシジウム症（腸内寄生虫）、ジアルジア症、食餌の急な変更による消化不良、抗生物質による腸内環境の乱れ、ぎょう虫症

• 目の異常・涙が多い

  よくある症状

  • 目やにや涙が多い
  • 目を細める、または閉じる
  • 目の周囲が赤い

  考えられる病気

  結膜炎、角膜潰瘍、涙嚢炎、白内障

• 歯の異常・よだれが多い

  よくある症状

  • よだれが多い
  • 硬いものを食べない
  • 口の周りが汚れている

  考えられる病気

  不正咬合（前歯・臼歯の過長）、口内炎、膿瘍

• ふらつき・首を傾ける

  よくある症状

  • 歩行が不安定
  • 首を傾ける
  • 倒れることがある

  考えられる病気

  エンセファリトゾーン症、中耳炎、脳疾患、低血糖

• その他の症状

  よくある症状

  • 鼻水やくしゃみ
  • 呼吸が荒い
  • 体重減少

  考えられる病気

  パスツレラ感染症、呼吸器感染症、腫瘍性疾患、スナッフル

去勢や避妊手術には、繁殖のコントロールだけでなく、性的なストレスの軽減の改善といったメリットがあります。メスの場合、罹患率の高い乳腺や子宮に関する病気の予防になるメリットは特に大きいと思われます。オスの場合も、尿による過度のマーキングなどを防ぎます。なによりおだやかに暮らしていけることは大きな意味を持つと思われます。欠点として全身麻酔が必要な点、また去勢や避妊手術後は肥満になる傾向があります。

去勢・避妊手術はどの動物も生後6ヶ月より可能です。（成長具合によっては生後6カ月でも延期させていただく場合もございます）